MySQL 4.0.11 からは、バイナリ tarball
ディストリビューションではなく Mac OS X
PKG
バイナリパッケージを使用して、Mac OS X
10.2(``Jaguar'')に MySQL
をインストールできるようになりました。注意:
このパッケージは、これより古いバージョンの
Mac OS X(10.1.x など)はサポートしていません。
パッケージは、ディスクイメージ(.dmg
)ファイル内にあります。まず、ファインダ内でこのファイルのアイコンをダブルクリックしてマウントする必要があります。ディスクイメージファイルをマウントすると、イメージがマウントされその内容が表示されます。
注意:
インストールを続行する前に、MySQL Manager
Application(Mac OS X Server
上で)を使用するかコマンドラインで
mysqladmin shutdown
を使用して、稼動しているすべての MySQL
サーバインスタンスを必ずシャットダウンしてください。
MySQL PKG を実際にインストールするには、パッケージのアイコンをダブルクリックします。これにより、Mac OS Package Installer が起動されます。このインストーラの指示に従って MySQL のインストールを行います。
MySQL の Mac OS X PKG は、自身を
/usr/local/mysql-<version>
にインストールします。また、新しい場所を指すシンボリックリンク
/usr/local/mysql
もインストールします。/usr/local/mysql
という名前のディレクトリがすでに存在する場合は、まずそのディレクトリの名前を
/usr/local/mysql.bak
に変更します。さらに、インストール後に
mysql_install_db
を実行して、mysql
データベースに権限テーブルをインストールします。
インストールレイアウトは、バイナリディストリビューションのインストールレイアウトと類似しています。つまり、すべての
MySQL バイナリが /usr/local/mysql/bin
ディレクトリに配置されます。 MySQL
ソケットファイルは、デフォルトで
/tmp/mysql.sock
として作成されます。 See
項2.2.5. 「インストールレイアウト」。
MySQL インストールには、mysql
という名前の Mac OS X
ユーザアカウントが必要です(Mac OS X 10.2
以降の場合、この名前を持つユーザアカウントがデフォルトで存在します)。
Mac OS X Server を実行している場合、MySQL はすでにインストールされています。
Mac OS X Server 10.2 〜 10.2.2 には MySQL 3.23.51 がインストールされている。
Mac OS X Server 10.2.3 〜 10.2.6 には MySQL 3.23.53 が同梱されている。
Mac OS X Server 10.3 には MySQL 4.0.14 が同梱されている。
ここでは、公式の MySQL Mac OS X PKG のインストールについてのみ説明します。必ず、MySQL のインストールに関する Apple のヘルプを参照してください(``Help View'' アプリケーションを実行して、``Mac OS X Server'' ヘルプを選択し、``MySQL'' を検索して、``Installing MySQL'' という項目を参照してください)。
特に、Mac OS X Server 上のプリインストール版の
MySQL は、mysqld_safe
コマンドではなく safe_mysqld
コマンドで起動することに注意してください。
http://www.entropy.ch から入手した Marc Liyanage の Mac OS X 用 MySQL パッケージを使用している場合は、同氏のページに示されているバイナリインストールレイアウトによるパッケージの更新手順説明に従うだけで済みます。
Marc の 3.23.xx バージョンまたは Mac OS X Server バージョンの MySQL から公式の MySQL PKG にアップグレードする場合は、いくつかの新しいセキュリティ特権が追加されているので、既存の MySQL 特権テーブルを現在の形式に変換する必要もあります。 See 項2.5.6. 「権限テーブルのアップグレード」。
また、システムのブートアップ時に MySQL
を自動的に起動する場合は、MySQL Startup Item
をインストールする必要があります。MySQL 4.0.15
からは、MySQL Startup Item は Mac OS X
インストールディスクイメージの一部として別個のインストールパッケージとなっています。MySQLStartupItem.pkg
アイコンをダブルクリックし、指示に従ってインストールします。
注意: このインストールは 1 回だけ行います。MySQL パッケージをアップグレードするたびに Startup Item をインストールする必要はありません。
Mac OS X
パッケージインストーラにバグがあるため、インストール先ディスク選択画面に
You cannot install this software on this disk.
(null)
というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーが発生した場合は、Go
Back
ボタンをクリックして前の画面に戻ります。次に、Continue
をクリックして、もう一度インストール先ディスク選択画面に進み、適切なインストール先ディスクを選択することができます。この問題は、Apple
に報告済みで、現在同社で調査中です。
Startup Item
は、/Library/StartupItems/MySQL
にインストールされます。
これによって、システム設定ファイル
/etc/hostconfig
に変数
MYSQLCOM=-YES-
が追加されます。MySQL
の自動起動を無効にする場合は、この変数を
MYSQLCOM=-NO-
に変更します。
Mac OS X Server では、Startup Item
インストールスクリプトが自動的に
/etc/hostconfig
の変数
MYSQL
を MYSQL=-NO-
に変更して、デフォルト MySQL
インストールの起動を無効にします。これは、ブートアップ時のコンフリクトを回避するために行われます。ただし、すでに稼動している
MySQL
サーバがシャットダウンされることはありません。
インストール後は、ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行して MySQL を起動することができます。この作業を行うには管理者特権が必要であることに注意してください。
Startup Item をインストールした場合は、以下のコマンドを入力します。
shell> sudo /Library/StartupItems/MySQL/MySQL start
(必要ならパスワードを入力)
(Control-D か "exit" を入れてシェルから抜ける)
Startup Item を使用しない場合は、以下のコマンドシーケンスを入力します。
shell>cd /usr/local/mysql
shell>sudo ./bin/mysqld_safe
(必要ならパスワードを入力) (Control-Z) shell>bg
(Control-D か "exit" を入れてシェルから抜ける)
これで、/usr/local/mysql/bin/mysql
などを実行して MySQL
サーバに接続することができるようになりました。
初めて MySQL
をインストールした場合は、必ず、MySQL
root
ユーザのパスワードを設定してください。
パスワードの設定は、以下の 2 つのコマンドを使用して行います。
/usr/local/mysql/bin/mysqladmin -u root password <password> /usr/local/mysql/bin/mysqladmin -u root -h `hostname` password <password>
2 行目の hostname
コマンドは、必ず、バッククォート(`)で囲んでください。そうすることで、シェルは、このコマンドをその出力(このシステムのホスト名)に置き換えることができます。
以下のようにシェルのリソースファイルにエイリアスを追加して、コマンドラインから
mysql
および mysqladmin
にアクセスすることもできます。
alias mysql '/usr/local/mysql/bin/mysql' alias mysqladmin '/usr/local/mysql/bin/mysqladmin'
あるいは、たとえば以下の行を
$HOME/.tcshrc
に追加して、$PATH
環境変数に
/usr/local/mysql/bin
を追加することができます。
setenv PATH ${PATH}:/usr/local/mysql/bin
新しい MySQL PKG をインストールしても既存のインストールのディレクトリは削除されないことに注意してください。Mac OS X インストーラには、以前にインストールされたパッケージを適切にアップグレードするために必要な機能はまだ備わっていません。
旧バージョンの MySQL
データベースファイルをコピーし、新しいバージョンを正常に起動した後、ディスク領域節約のために旧バージョンのインストールファイルを削除することをお勧めします。
さらに、/Library/Receipts/mysql-<version>.pkg
にある旧バージョンの Package Receipt
ディレクトリも削除してください。
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.