mysqlclient
ライブラリを使用してサーバと通信する MySQL
クライアントはすべて、以下の環境変数を使用します。
名前 | 説明 |
MYSQL_UNIX_PORT |
デフォルトソケット。localhost
との接続に使用。 |
MYSQL_TCP_PORT |
デフォルトの TCP/IP ポート。 |
MYSQL_PWD |
デフォルトのパスワード。 |
MYSQL_DEBUG |
デバッグ時のデバッグトレースオプション。 |
TMPDIR |
テンポラリテーブルまたはテンポラリファイルが作成されるディレクトリ。 |
MYSQL_PWD
を使用することは安全な方法ではありません。
See 項4.3.8. 「MySQL サーバへの接続」。
Unix では、mysql
クライアントは、MYSQL_HISTFILE
環境変数で指定されたファイルを使用してコマンドライン履歴を保存します。ヒストリファイルのデフォルト値は
$HOME/.mysql_history
です。ここで、$HOME
は
HOME
環境変数の値です。 See
付録 F. 環境変数。
クエリ履歴が記録されたファイルを必要としない場合には、まず、.mysql_history
が存在する場合はそれを削除し、次に以下のいずれかを実行します。
MYSQL_HISTFILE
変数を
/dev/null
に設定する。この設定をログインごとに有効にするには、この設定をシェルのスタートアップファイルに入力する。
.mysql_histfile
を
/dev/null
へのシンボリックリンクとして作成する。
shell> ln -s /dev/null $HOME/.mysql_history
これは、1 度実行するだけでよい。
すべての MySQL
プログラムが多くのさまざまなオプションを使用します。しかし、すべての
MySQL プログラムに --help
オプションが用意されており、このオプションを使用することにより、そのプログラムのすべてのオプションの説明を表示することができます。たとえば、mysql
--help
を試してみてください。
すべての標準クライアントプログラムのデフォルトオプションは、オプション設定ファイルで上書きできます。
項4.1.2. 「my.cnf
オプション設定ファイル」。
以下の一覧は、クライアントサイドの MySQL プログラムを簡単に説明したものです。
mSQL
プログラムを MySQL
に変換するシェルスクリプト。すべてのケースに対応するわけではないが、変換時に最初に試行すべきものである。
対話的にクエリを入力したり、バッチモードでファイルからクエリを実行するためのコマンドラインツール。
See 項4.9.2. 「mysql
(コマンドラインツール)」。
このプログラムは、サーバと対話するためのグラフィカルインタフェースを提供する。
See 項4.9.3. 「mysqlcc
(MySQL コントロールセンタ)」。
ホスト、ユーザ、およびデータベースの組み合わせのアクセス権限をチェックするスクリプト。
データベースを作成または破棄したり、権限テーブルを再度読み込んだり、テーブルをディスクにフラッシュしたり、ログファイルを再度開くなどの管理操作を実行するユーティリティ。mysqladmin
は、サーバからバージョン情報、プロセス情報、およびステータス情報を取得するためにも使用できる。
See 項4.9.4. 「mysqladmin
(MySQL サーバの管理)」。
バイナリログからクエリを読み取るためのユーティリティ。クラッシュ時、古いバックアップでリカバリするために使用できる。
See 項4.9.5. 「mysqlbinlog
(バイナリログからクエリを実行する)」。
MySQL データベースを SQL
ステートメントまたはタブ区切りのテキストファイルとして、ファイルにダンプする。Igor
Romanenko 提供の拡張フリーウェア。 See
項4.9.7. 「mysqldump
(テーブル構造とデータのダンプ)」。
LOAD DATA INFILE
を使用して各テーブルにテキストファイルをインポートする。
See 項4.9.9. 「mysqlimport
(テキストファイルからのデータのインポート)」。
データベース、テーブル、カラム、およびインデックスに関する情報を表示する。
msql2mysql
によって使用されるユーティリティプログラム。ただし、それ以外にも使用範囲は広い。replace
は、ファイルや標準入力内の文字列を変更する。有限ステートマシンを使用して、最初に長い文字列の突き合わせを行う。文字列の入れ替えに使用できる。たとえば以下のコマンドは、指定ファイル内の
a
と b
を入れ替える。
shell> replace a b b a -- file1 file2 ...
This is a translation of the MySQL Reference Manual that can be found at dev.mysql.com. The original Reference Manual is in English, and this translation is not necessarily as up to date as the English version.