以下のセクションでは、一般的なエラーとその解決法、または代替案を説明します。問題が引き続き起こる場合は、Connector/ODBC メーリングリストを利用してください。項24.1.7.1. 「Connector/ODBC のコミュニティー支援」 参照。
多くの問題は、Connector/ODBC ドライバを最新版に更新することで解決できます。Windows では、最新バージョンの Microsoft Data Access Components (MDAC) をインストールするようにしてください。
Questions
24.1.6.3.1: 私の MyODBC 2.50 アプリケーションは Connector/ODBC 3.51 に対応しますか?
24.1.6.3.2: 
              Windows XP x64 版、または Windows Server 2003 R2 x64
              に Connector/ODBC
              をインストールしました。インストールは成功したのですが、Connector/ODBC
              ドライバが ODBC Data Source
              Administrator に現われません。
            
24.1.6.3.3: 
              ODBC Data Source Administrator
              にある Test
              ボタンを接続、または使用すると、エラー
              10061 ( サーバー接続不可 ) が発生します。
            
24.1.6.3.4: 
              トランザクションを使用すると、次のエラーが報告されます
              :Transactions are not enabled
            
24.1.6.3.5: 
              クエリをサブミットすると、次のエラーが報告されます
              :Cursor not found
            
24.1.6.3.6: 
              リンクしたテーブルに記録をインサートまたはアップデートするとき、Access
              が記録を #DELETED#
              として報告してきます。
            
24.1.6.3.7: Write Conflicts および Row Location エラーにはどう対処すべきですか?
24.1.6.3.8: 
              データを Access 97 から MySQL
              にエクスポートすると Syntax
              Error が報告されます。
            
24.1.6.3.9: 
              データを Microsoft DTS から MySQL
              にエクスポートすると Syntax
              Error が報告されます。
            
24.1.6.3.10: ODBC.NET を Connector/ODBC と使用すると、空のストリング ( 長さ 0 ) を摘出している間、SQL_NO_DATA 例外を出し始めます。
24.1.6.3.11: 
              Visual Basic と ASP で SELECT COUNT(*)
              FROM
              を使用すると、エラーが戻ってきます。
            tbl_name
24.1.6.3.12: 
              AppendChunk() または
              GetChunk() ADO
              メソッドを使用すると、Multiple-step
              operation generated errors.Check each status
              value エラーが戻ってきます。
            
24.1.6.3.13: 
              Linked Table で記録を編集していると、Access
              が Another user had modified the record that you
              have modified を戻してきます。
            
24.1.6.3.14: Unix/Linux 下にある Connector/ODBC ライブラリにアプリケーションを直接リンクしようとすると、アプリケーションがクラッシュします。
24.1.6.3.15: 
              Microsoft Office
              スイートのアプリケーションでは、DATE
              または TIMESTAMP
              カラムのあるテーブルをアップデートできません。
            
24.1.6.3.16: 
              Connector/ODBC 5.x (Beta) を MySQL 4.x
              サーバに接続しているとき、1044
              Access denied for user 'xxx'@'%' to
              database 'information_schema'
              エラーが戻ってきます。
            
Questions and Answers
24.1.6.3.1: 私の MyODBC 2.50 アプリケーションは Connector/ODBC 3.51 に対応しますか?
MyODBC 2.50 を基にしたアプリケーションならば、Connector/ODBC 3.51 以降であれば問題なく作動するはずです。以前のバージョン下で使用していたことのある最新版 Connector/ODBC に不具合がある場合は、バグ レポートを提出してください。項24.1.7.2. 「Connector/ODBC の不具合またはバグのレポート」 参照。
24.1.6.3.2: 
              Windows XP x64 版、または Windows Server 2003 R2 x64
              に Connector/ODBC
              をインストールしました。インストールは成功したのですが、Connector/ODBC
              ドライバが ODBC Data Source
              Administrator に現われません。
            
              これはバグではありませんが、Windows x64
              版の ODBC
              ドライバとの作動傾向に関連しています。Windows
              x64 版では、Connector/ODBC ドライバが
              %SystemRoot%\SysWOW64
              フォルダにインストールされています。しかし、Administrative
              Tools または Windows x64 Editions の
              Control Panel
              で入手できる、デフォルトの ODBC Data
              Source Administrator は
              %SystemRoot%\system32 フォルダに入っており、このフォルダでしか
              ODBC ドライバを探しません。
            
              Windowx x64
              版では、%SystemRoot%\SysWOW64\odbcad32.exe
              にある ODBC
              管理ツールを使用すれば、インストールされた
              Connector/ODBC
              ドライバの所在を正確に特定し、それによって
              Connector/ODBC DSN を作成することができます。
            
この問題は、当初 Bug#20301 として報告されました。
24.1.6.3.3: 
              ODBC Data Source Administrator
              にある Test
              ボタンを接続、または使用すると、エラー
              10061 ( サーバー接続不可 ) が発生します。
            
              このエラーの原因には、サーバーの不具合、ネットワークの問題、ファイアウォールとポートブロックの問題等、多くの事柄が考えられます。詳細は
              項B.1.2.2. 「Can't connect to [local] MySQL server」
              をご覧ください。
            
24.1.6.3.4: 
              トランザクションを使用すると、次のエラーが報告されます
              :Transactions are not enabled
            
              このエラーは、トランザクションをサポートしない
              MySQL
              テーブルでトランザクションを使用しているということを示します。トランザクションは
              InnoDB データベース
              エンジンを使っているときに、MySQL
              でサポートされます。また、MySQL Mysql 5.1
              以前のバージョンでは、BDB
              エンジンも使用してください。
            
先に進む前に、次を確認してください :
                  あなたの MySQL サーバが
                  トランザクション データベース
                  エンジンをサポートしているか確認。SHOW
                  ENGINES
                  を使って、利用可能なエンジン
                  タイプのリストを得る。
                
あなたがアップデートしているテーブルが、トランザクション データベース エンジンを使用するか確認。
                  DSN で、disable transactions
                  オプションを有効にしていないことを確認。
                
24.1.6.3.5: 
              クエリをサブミットすると、次のエラーが報告されます
              :Cursor not found
            
これはアプリケーションが 古い MyODBC 2.50 バージョンを使用していることが原因で、そのため SQLSetCursorName を介して明確にカーソル名を設定していません。これを解決するには、Connector/ODBC 3.51 バージョンへアップグレードしてください。
24.1.6.3.6: 
              リンクしたテーブルに記録をインサートまたはアップデートするとき、Access
              が記録を #DELETED#
              として報告してきます。
            
              インサートされた、またはアップデートされた記録が、アクセスで
              #DELETED# と表示される場合 :
            
                  Access 2000 を使用している場合は、最新の
                  ( バージョン 2.6 以降 ) Microsoft MDAC (
                  Microsoft Data Access Components )
                  を http://www.microsoft.com/data/
                  から入手してインストールしてください。データを
                  MySQL
                  にエクスポートすると、テーブルおよびカラムの名前が特定されない、という
                  Access
                  のバグは、これで解消されます。このバグに対する他の代替案は、MyODBC
                  を 2.50.33 以降、そして MySQL を 3.23.x
                  以降にアップグレードすることで、このふたつがそろえば、この問題を回避することができます。
                
                  また、Microsoft Jet 4.0 Service Pack 5 (SP5) を
                  http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;q239114
                  から入手して加えることもお勧めします。それによって、Access
                  でカラムが #DELETED#
                  と表示されるという問題の一部は解決します。
                
MySQL 3.22 を使用している場合は、MDAC パッチを施し、 MyODBC 2.50.32 または 2.50.34 以降を使用することで問題が回避できます。
                  すべてのバージョンの Access
                  で、Connector/ODBC Return matching
                  rows
                  オプションを有効にしてください。Access
                  2.0 では、Simulate ODBC 1.0
                  オプションも加えて有効にしてください。
                
アップデートを可能にしたいすべてのテーブルに、タイムスタンプを設けてください。
                  テーブルに基本キーを設けてください。それを行わない場合、新規またはアップデートされた行が
                  #DELETED#
                  と表示される場合があります。
                
                  DOUBLE
                  浮動小数点フィールドのみを使用。単精度浮動小数点値と比較する際、Access
                  に不具合が起きるためです。この徴候では通常、新規またはアップデートされた行が
                  #DELETED#
                  と表示される、または行の検出もしくはアップデートができなくなるということがあります。
                
                  Connector/ODBC を使って BIGINT
                  カラムのあるテーブルへリンクしている場合、結果が
                  #DELETED#
                  と表示されます。この問題を避けるには
                  :
                
                      データタイプとして、TIMESTAMP
                      にもうひとつダミー
                      カラムを設ける。
                    
                      ODBC DSN Administrator
                      の接続ダイアログで、Change
                      BIGINT columns to INT
                      オプションを選択。
                    
Access からテーブル リンクを削除し、また再作成する。
                  古い記録はまだ #DELETED#
                  と表示されるが、新しく加えられた、またはアップデートされた記録は正常に表示される。
                
24.1.6.3.7: Write Conflicts および Row Location エラーにはどう対処すべきですか?
              下記のエラーが表示されたら、DSN
              構成ダイアログで Return Matching
              Rows
              オプションを選択するか、OPTION=2
              を接続パラメータとして指定してください
              :
            
Write Conflict. Another user has changed your data. Row cannot be located for updating. Some values may have been changed since it was last read.
24.1.6.3.8: 
              データを Access 97 から MySQL
              にエクスポートすると Syntax
              Error が報告されます。
            
このエラーは Access 97 と、Connector/ODBC 3.51.02 より前のバージョンに特有のものです。最新バージョンの Connector/ODBC にアップグレードすれば、この問題は解決できます。
24.1.6.3.9: 
              データを Microsoft DTS から MySQL
              にエクスポートすると Syntax
              Error が報告されます。
            
              このエラーは、TEXT または
              VARCHAR
              データタイプを使っている MySQL
              テーブルでのみ起こります。Connector/ODBC
              ドライバを バージョン 3.51.02
              以降にアップグレードすれば、この問題は解決されます。
            
24.1.6.3.10: ODBC.NET を Connector/ODBC と使用すると、空のストリング ( 長さ 0 ) を摘出している間、SQL_NO_DATA 例外を出し始めます。
この問題を解決するパッチが、http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;EN-US;q319243 から入手できます。
24.1.6.3.11: 
              Visual Basic と ASP で SELECT COUNT(*)
              FROM
              を使用すると、エラーが戻ってきます。
            tbl_name
              このエラーは、COUNT(*) 発現が
              BIGINT
              を戻しており、これほど大きな数字になると、ADO
              が理解しきれないのが原因です。Change
              BIGINT columns to INT オプション (
              オプション値 16384 ) を選択してください。
            
24.1.6.3.12: 
              AppendChunk() または
              GetChunk() ADO
              メソッドを使用すると、Multiple-step
              operation generated errors.Check each status
              value エラーが戻ってきます。
            
              ADO の GetChunk() と
              AppendChunk()
              メソッドは、カーソル ロケーションが
              adUseServer
              として定義されていると予想通りに作動しません。一方、adUseClient
              を使用することで、この問題を乗り越えることができます。
            
簡潔な例は、次のリンクで見つけることができます。 http://www.dwam.net/iishelp/ado/docs/adomth02_4.htm
24.1.6.3.13: 
              Linked Table で記録を編集していると、Access
              が Another user had modified the record that you
              have modified を戻してきます。
            
ほとんどの場合、この問題は次のうちからひとつを行うと解決します :
テーブルに基本キーがなければ追加する。
タイムスタンプ カラムがなければ追加する。
倍精度浮動小数フィールドのみを使用。プログラムによっては、単精度浮動小数と比較する際に不具合が発生する。
これらの対策でも解決しない時は、ODBC マネージャーからのログ ファイル ( ODBCADMIN からログを要求する際に得られるログ ) 、そして Connector/ODBC ログ の作成を開始し、問題点の追求に役立ててください。詳しい方法は、項24.1.3.8. 「ODBC トレース ファイルの獲得」 をご覧ください。
24.1.6.3.14: Unix/Linux 下にある Connector/ODBC ライブラリにアプリケーションを直接リンクしようとすると、アプリケーションがクラッシュします。
Unix/Linux 下の Connector/ODBC 3.51 は、アプリケーションへの直接リンクに対応していません。iODBC もしくは unixODBC などのドライバ マネージャーを使用して、ODBC ソースに接続しなければなりません。
24.1.6.3.15: 
              Microsoft Office
              スイートのアプリケーションでは、DATE
              または TIMESTAMP
              カラムのあるテーブルをアップデートできません。
            
              これは、Connector/ODBC
              のよく知られた問題です。フィールドが確実にデフォルト値
              ( NULL
              ではなく、また、ゼロでないデフォルト値。つまり
              0000-00-00 00:00:00
              のデフォルト値は無効 )
              を持っているか確認してください。
            
24.1.6.3.16: 
              Connector/ODBC 5.x (Beta) を MySQL 4.x
              サーバに接続しているとき、1044
              Access denied for user 'xxx'@'%' to
              database 'information_schema'
              エラーが戻ってきます。
            
              Connector/ODBC 5.x は MySQL 5.0
              以降に対応するよう設計されており、データ定義情報を特定する
              INFORMATION_SCHEMA
              データベースを有効に使用しています。MySQL
              4.1
              のサポートは最終的なリリースで予定されています。
            

