mysqlshow クライアントは、どのデータベース、そのテーブル、あるいはテーブルカラムのインデックスが存在するか確認するために速やかに使用できます。
mysqlshow は複数の SQL
SHOW
ステートメントに対してコマンドラインインタフェースを提供します。詳しくは項8.5.5. 「SHOW
構文」を参照してください。それらステートメントを直接使用することで同じ情報を得ることができます。たとえば、mysql
クライアントプログラムから発行することができます。
mysqlshow は以下のように起動してください。
shell> mysqlshow [options
] [db_name
[tbl_name
[col_name
]]]
データベースが提供されていない場合、データベース名のリストが表示されます。
テーブルが提供されていない場合、データベース内のすべてのマッチするテーブルが表示されます。
カラムが提供されていない場合、テーブル内のすべてのマッチするカラムとカラム型が表示されます。
出力は、ユーザーがいくつかの権限を所持しているデータベース、テーブル、あるいはカラムの名前のみを表示します。
最後の引数にシェルまたは SQL
のワイルドカード文字
(「*
」、「?
」、「%
」、または
「_
」)
が含まれている場合、そのワイルドカードに適合する名前だけが表示されます。データベース名に下線が含まれている場合は、正しいテーブルまたはカラムのリストを取得できるように、それらは
1 つのバックスラッシュ (一部の Unix シェルでは
2 つ必要)
でエスケープ処理されるはずです。「*
」
および 「?
」
文字は、SQL の
「%
」 および
「_
」
ワイルドカード文字に変換されます。これはテーブル名に「_
」を含むカラムを表示しようとした際に問題を引き起こす場合があります。なぜなら、mysqlshow
はパターンにマッチするテーブル名のみを表示するからです。この問題は、コマンドライン上で最後に
「%
」
を別個の引数として追加することで簡単に修正できます。
mysqlshow は、次のリストに示すオプションをサポートします。また、オプションファイルを読み取り、Command-Line Options that Affect Option-File Handlingに説明されている、オプションファイルを処理するためのオプションもサポートします。
ヘルプメッセージを表示し、閉じます。
キャラクタセットがインストールされるディレクトリです。Character Set Configuration を参照してください。
双方が圧縮をサポートしている場合、クライアント・サーバー間で行きかう情報をすべて圧縮します。
テーブルごとの行の数を表示します。これは
MyISAM
テーブルで無ければ、遅い場合があります。
--debug[=
,
debug_options
]-#
[
debug_options
]
デバッグのログを書き込みます。debug_options
文字列は通常
'd:t:o,
になります。デフォルトは
file_name
''d:t:o'
です。
プログラムが閉じるときに、デバッグ情報をプリントします。このオプションは MySQL 5.1.21 で追加されました。
プログラムの終了時にデバッグ情報と、メモリーおよび CPU 使用率の統計を表示します。このオプションは MySQL 5.1.14 で追加されました。
--default-character-set=
charset_name
charset_name
をデフォルトキャラクタセットとして使用します。Character Set Configuration
を参照してください。
--host=
,
host_name
-h
host_name
与えられたホスト上で MySQL サーバーに接続します。
テーブルインデックスを表示します。
--password[=
,
password
]-p[
password
]
サーバーに接続する際に使用するパスワードです。ショートオプションフォーム
(-p
)
を使用した場合、オプションとパスワードの間にスペースを置くことはできません。コマンドライン上で--password
あるいは-p
に続くオプションから
password
値を取り除いた場合、パスワード値を求められます。
コマンドライン上でのパスワードの特定は安全ではありません。End-User Guidelines for Password Security を参照してください。
Windows では、名前付きパイプを介してサーバーに接続します。このオプションは、ローカルサーバーへの接続で、サーバーが名前付きパイプ接続をサポートしている場合にのみ適用されます。
接続に使用する TCP/IP ポート番号です。
--protocol={TCP|SOCKET|PIPE|MEMORY}
サーバーへの接続に使用する接続プロトコルを指定します。このオプションは、ほかの接続パラメータによって、必要なプロトコル以外のものが通常使用される場合に役立ちます。使用できる値の詳細は、Connecting to the MySQL Serverを参照してください。
テーブル型を示すカラムを表示します、たとえば
SHOW FULL
TABLES
。この型は
BASE TABLE
または
VIEW
になります。
localhost
の接続用に使用する、UNIX
ではソケットファイル、Windows
では使用する名づけられたパイプ。
--ssl
で始まるオプションは、SSL
を介してサーバーに接続し、SSL
キーや証明の場所を明示するか否かを指定します。SSL Command Options
を参照してください。
各テーブルの追加情報を表示します。
--user=
,
user_name
-u
user_name
サーバーへの接続時に使用する MySQL ユーザー名です。
冗長モード。プログラム実行に関する情報を出力する。このオプションは情報量を増加させるために複数回使用することができます。
バージョン情報を表示し、閉じます。